西武・高橋光成 優勝へ向けて“エース”として真価を問われるピッチング/このままでは終われない

週刊ベースボールONLINE

  • ニュース

2022.9.1(木) 10:02


8月30日の日本ハム戦では7回1/3を1失点で9勝目を挙げた

 チームの先発投手で唯一、規定投球回をクリアしている。リーグでも2位の投球回数。また防御率もリーグ2位の2.33と安定感も抜群だ(いずれも8月31日現在)。通常の投手であれば大いに称賛される成績だろう。ただ、それが高橋光成となると、話はまた少し変わる。

 2年連続開幕投手を務め、いよいよ今季は名実ともに新エース君臨なるかと注目されている立場である。当然上記の成績は十分称えられているが、もうひとつ、9勝7敗という勝敗数に物足りなさがつきまとう。辻発彦監督も常々「高橋光成には期待値が(ほかの投手とは)違う」と口にし、“エース”としての役割、自覚を強く求め続けているが、やはり「この投手が投げる試合は勝てる」と計算が立つのがエースというもの。その意味で、貯金が少ない現状は毎試合の投球内容が良いからこそ、実にもどかしい。

 高橋自身、チームで誰よりも勝利が求められている存在なのは重々理解している。もともとは「(投手には)勝ち星はコントロールできない」という考え方の持ち主で、そこに左右されての不要なフォーム修正やメンタルの浮き沈みを避け、“自分の投球”を貫いてきた。実際それが奏功しての現成績だが、それ以上に周囲からは勝利を求められている“エース”の厳しさを痛感しているのも事実だ。

「それがすごく難しいところ。求められるのは勝利ですが、そこを追い求め過ぎると、自分がやるべきことが疎かになってしまうので……」

“エース”とは、「誰もが認める投手」と高橋。そのために「勝てる」は絶対条件となる。残り試合も少ないが、どれだけ貯金をチームにもたらすか。真価が問われるところだ。

写真=BBM

記事提供:

週刊ベースボールONLINE