田中将大、山本由伸、東浜巨、加藤貴之…パ・リーグ6球団 「最多QS投手」は誰?

週刊ベースボールONLINE

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2022.8.23(火) 10:01

先発投手が6投球回以上で自責3以下に抑えたときにマークされるクオリティースタート(QS)。安定して試合をつくる先発投手を評価する一つの指標だが、果たしてチームで最もQSを挙げているのは誰か。パ・リーグ6球団で「最多QS投手」をピックアップする。
※記録は8月22日現在

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・田中将大

 日本球界復帰を果たした昨年に続いて黒星が先行する苦境が続いているが、投球の安定感はチームトップクラスを誇る。今季は19試合に先発して13試合のQSを記録している。5月10日のロッテ戦(楽天生命パーク)では自身9年ぶり19度目となる完封勝利。球団新記録を更新する11連勝に大きく貢献した。直後に悪夢の6連敗を経験するも、そのうち3試合はQSと、打線の援護に恵まれない部分もある。ただ、8月に入ってから2連敗で、いずれもQSはならず。20日のロッテ戦(楽天生命パーク)で7回2失点の好投で7勝目をマークしたが、チームにとっての正念場でさらに本領発揮といきたいところだ。

オリックス・バファローズ



オリックス・山本由伸

 貫録十分にエース・山本由伸が存在感を示している。20試合に先発登板して16試合のQSはチームトップであり、リーグトップの数字。5月3日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で自己ワーストとなる7失点(自責6)を喫したものの、2試合連続での大崩れはなし。投球回数は早くも規定を超える147回と、安定した投球を続けている。8月19日の西武戦(ベルーナ)ではレギュラーシーズンでは自己最多の135球を投じて、3失点(自責2)完投。パ・リーグは混戦を極め、最終盤まで優勝争いが繰り広げられそうだけに“絶対エース”の安定感は最大の強み。マウンドに立ち続け、快投を披露する24歳が最後の最後までチームに勢いを与えていく。

埼玉西武ライオンズ



西武・高橋光成

 ここまでリーグ2位となる15試合のQSを稼いでいるのが高橋光成だ。防御率も同2位の2.29をマークしているが、勝敗は7勝7敗の五分。勝ち星は思うように伸びていない。先発投手としての役割はしっかりと果たしているが、貯金をつくれていない現状はもどかしいところだ。勝利に執着し過ぎずに、自分のやるべきことだけにフォーカスしていることがQS、防御率で好成績を挙げていることは間違いない。ただ、これからシーズン最終盤に突入し、優勝争いは激しさを増していく。混戦パ・リーグを勝ち抜くために、高橋がどれだけ勝利を稼げるかもV奪回の行方を大きく左右していくだろう。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・石川歩

 故障離脱があったとはいえ、経験豊富なベテラン右腕がさすがのゲームメーク能力を見せている。2年ぶりの開幕投手も託された石川歩が、16試合のうち13試合でQSを記録。楽天との開幕戦(楽天生命パーク)は7回無失点の好投で勝利を呼び込むと、5月を終えて4勝を挙げて防御率1点台と安定した投球を続けた。腰痛を発症して6月中旬から約1カ月間離脱したが、7月に復帰して以降も高い制球力でしっかりと試合はつくっている。打線との兼ね合いもあって6勝にとどまり、後半戦はいまだ白星をつかめていないが、シンカーを自在に操るなど安定感は健在。プロ9年目の34歳右腕が先発投手陣をけん引している。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・東浜巨

 エース・千賀滉大の10試合を抜く12試合でQSを達成しているのが東浜巨だ。10年目を迎えた今季、東浜には覚悟がにじんでいた。最多勝を獲得した2017年以降は、ケガや不調などもあってなかなか思うようなシーズンが送れず。それだけに“今年こそは”のはまた強くなっていた。そんな右腕の気持ちが投球に乗り移ったかのように、今季は開幕から安定したピッチング。5月11日の西武戦(PayPayドーム)ではわずか97球でノーヒットノーランもやってのけた。一方で、7月以降はQSを達成しても勝ちがつかないなど苦しい投球が続いている。チームはここへ来て再び新型コロナ感染を多く出し、厳しい状況。逆転優勝に向けても、自身6年ぶりとなる2ケタ勝利に向けても、ここからもうひと踏ん張りだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・加藤貴之

 新型コロナの陽性判定を受けて7月中旬から1カ月間戦線離脱したため、規定投球回数には達していない加藤貴之。だが、防御率1.91、14試合のQSでQS率はリーグトップの87.5パーセントをマーク。打線の援護に恵まれず勝ち星こそ5勝止まりだが、左のエースとして開幕から抜群の安定感を誇っている。真骨頂は圧倒的な制球力によるテンポの良さ。108回1/3を投げて四死球7は驚異的な数字だ。BIGBOSSが重視する「ムダな四死球を与えない」理想的な先発といえる。4月19日楽天戦(楽天生命パーク)の90球省エネ完封勝利は今季の加藤を象徴する投球だった。8月21日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では今季初の3被弾で4失点も自責は3。最後まで粘り強く投げ切って完走したい。

写真=BBM

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