【一番打者採点】楽天70点、西武60点、日本ハム85点 パ・リーグ6球団「一番」の評価は?

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2022.8.9(火) 10:01

オールスターブレイクを経て、後半戦に突入しているペナントレース。果たして、打線の斬り込み役であるトップバッターはしっかり働いているのか? パ・リーグ6球団で「一番打者」を100点満点で評価した。
※記録は8月8日現在

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・西川遥輝

楽天 70点

 トップバッターで打撃絶好調だった序盤戦から一転して不振に陥った西川遥輝。さらには新型コロナウイルスの陽性判定で一時離脱するなど前半戦だけを見ても、波乱万丈な移籍1年目となっている。それでも四球の数は主砲・浅村栄斗に次ぐリーグ2位の58。塁に出れば果敢に次の塁を目指し、17盗塁はリーグ3位の数字となっている。この「背番号6」の刺激を受けた小深田大翔が16盗塁、山崎剛が10盗塁、辰己涼介が9盗塁と、走塁面で見劣りがあったチームを生まれ変わらせている。不動のリードオフマンとして、さらに存在価値を高めたいところだ。

埼玉西武ライオンズ



西武・外崎修汰

西武 60点

「今の打線がいいのかな」と辻発彦監督がつぶやいたのは7月31日のソフトバンク戦(PayPayドーム)後だった。後半戦開幕の同カードから一番・外崎修汰が3試合連続で初回に安打で出塁し、先制のホームを踏んだ。その後も外崎は一番に座り、打線をけん引している。昨季、11人が起用され固定されなかった一番。秋山翔吾(現広島)がチームを去った2020年以来、トップバッター不在が続いていたが、今季もここまで鈴木将平、川越誠司ら13人が起用されるなどチームの課題は解消されず。一番のチーム打率は.224、出塁率.295と低い。しかし、後半戦に突入し、外崎でハマりつつある。今季、通算で外崎は打率.226、出塁率.303だが、一番では打率.291、週塁率.361をマーク。混戦パ・リーグを勝ち抜くには、外崎がカギとなる。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・周東佑京

ソフトバンク 50点

 ピンチのあとにチャンスあり。三森大貴の左手親指の骨折によりリードオフマン不在で勝負の夏を戦うことになったが、代わって入った周東佑京が何とかその座にふさわしい仕事ぶりを見せようと奮闘している。昨秋に右肩手術を受けた影響で、出遅れていた周東だが、一軍の舞台に戻ってきた。2020年シーズン盗塁王にも輝いた俊足は、球界でもトップクラス。打撃の波さえなくせば、一番打者にピッタリな存在だ。8月4日の日本ハム戦(札幌ドーム)では初球先頭打者弾も放って、連敗中のチームを勢いづけた。三森不在後、柳町達、川瀬晃、野村勇も一番に入ったことがあるが、先輩として負けるわけにはいかない。

オリックス・バファローズ



オリックス・安達了一

オリックス 55点

 昨季は5月から福田周平で固定され、打線の流れをつくって得点力アップを呼び込んだが、今季は不振や新型コロナの陽性反応で調子が安定せず。ここまで104試合を消化し、14人を起用している。状態や相手投手との兼ね合いで流動的な起用も、後半戦に入ってから安達了一が4試合で一番に入り、基本軸となりつつあるが、潰瘍性大腸炎を患い、休養日を設けながらの出場だけに固定できない事情も。三番・中川圭太、四番・吉田正尚、五番・杉本裕太郎のクリーンアップが確立しつつあり、宗佑磨、若月健矢、紅林弘太郎と下位に座る面々も打撃は上向き。チャンスメークはもちろん、下位がつくった好機を得点に結びつける勝負強さも求められる一番打者の働きは、今後の戦いの1つのカギとも言える。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・荻野貴司

ロッテ 65点

 昨季の最多安打者かつ盗塁王の荻野貴司がコンディション不良などで開幕に間に合わず。代わって高部瑛斗が開幕からリードオフマンを務め、5月末に荻野が復帰後は背番号0が連日、一番に。7月29日からのオリックス3連戦(ZOZOマリン)では1カードで2度の先頭打者本塁打を放つなど、長打力も秘める荻野の存在は大きく、二番に回った高部との一、二番コンビは攻撃のアクセントに。ただ、その高部が8月3日に新型コロナの陽性反応で離脱。開幕当初、自身の離脱をカバーした高部の分まで、荻野の奮闘に期待しつつ、8月7日の西武戦(ベルーナ)で二番に入って1本塁打を含むマルチ安打を記録した強打の二番・マーティンの復調も待たれる。高部が復帰するまでの間、荻野を筆頭に奮起したい。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・松本剛

日本ハム 85点

 101試合終了時点での一番最多起用は松本剛の30試合、以降は淺間大基が14試合、近藤健介が10試合と続く。左膝蓋骨下極骨折で離脱するまでの松本剛の一番打者での成績は118打数46安打の打率.390、出塁率.413。21盗塁もリーグ2位と、トップバッターとして文句なしの貢献度だ。近藤も10試合ではあるが、一番で打率.324、出塁率.390と結果を残している。松本剛の離脱以降は、一番タイプとは言いがたい清宮幸太郎を6試合で起用するなど打線の組み替えに苦労しているが、新型コロナで離脱していた野村佑希が復帰すれば、近藤が一番で引っ張る形がしっくりきそうだ。リーグ屈指のリードオフマンが戻るまで、何とかしのいで打線をつなぎたい。

写真=BBM

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