後半戦のパ・リーグは楽しみです。カギは楽天の投打がかみ合うかです【デーブ大久保 さあ、話しましょう!】

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2022.8.8(月) 11:00


昨年はメジャー帰りで慣れるまでは仕方ないと思われていた部分がある田中。今年はそういう言い訳はできないでしょう。ここからどれくらい貯金ができる投球ができるかで、楽天の運命が決まるでしょう[写真=井沢雄一郎]

 後半戦が始まりました。前半戦を終え残り50試合近くでパ・リーグは5位でも5割以上。さらに首位と2.5差とすごいシーズンになっています。こんなことは私も経験したことないです。すごい、というか不思議なシーズンですよね。

「デーブ調査」をしました。パの各チームに取材を重ねていくうちに、ある一つのことが浮かび上がりました。シーズンが進めば、通常得意とするチームが出てくるものです。「今年はあそことは相性がいいし」という余裕的な発言も見られることが多いのですが、今回はどのチームも「そういうチームはなくて、どこも手強い」という話ばかりです。

 しかもどのチームも現在最下位の日本ハムに対しても「簡単には勝てない」という印象を持っているようです。それが混パの状況をつくっていると思いますね。だからこそ、後半戦も一気に抜けていくチームはないのかな、という感覚でいます。

 そしてデーブ的に、この混戦を作ってしまった最大の要因は「楽天」ではないのかな、と思っています。ソフトバンクは現在、新旧の入れ替え時期ですから、戦力的に言えば楽天が頭一つ抜けていると思います。この戦力で後半スタート時、貯金「2」の2位は明らかに厳しい状況でしょう。先発陣などはどのチームに行ってもエースとなれるピッチャーが4人もいます。彼ら個々で貯金を5つ以上作れていません。

 特にマサヒロ(田中将大)は超エース級の投手。それが5勝7敗と負け越している。防御率は2.80と悪くはないのですが……。つまり、点を与えていけない場面で、点を与えてしまっているということなのです。野球は当然、点を与えなければ負けることはありません。それを与えているから、防御率が良くても負け越している。

 打線も開幕当初は、移籍してきたばかりの西川(西川遥輝)が大活躍しました。移籍した直後というのはアドレナリンが出まくって力以上のものが出る。さらに落ち着いたときに疲れが一気に出る、と以前にこのコラムでもお話をしましたが、そのとおりの状況になっています。前半終わって打率.220です。

 ここを挽回するにはやはりベテランの浅村(浅村栄斗)が奮起するしかないでしょう。17本塁打で打率.260では少し物足りない。やはり、楽天は田中将大と浅村の奮起が必要になってきます。

 個人的に不気味なのはロッテです。淡々と戦いながら5割をキープしています。ここが優勝するためには抑えの益田(益田直也)が最後まで1つも失敗してはダメです。首位のソフトバンクは、新旧入れ替えの時期でありながら、新しい戦力が次から次に出てきます。まさに組織力を見せています。

 このままでは終わらない混パ。すべては楽天の投打がかみ合うかどうかと私は読んでいますが、皆さんはいかがでしょうか。

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