今宮健太、辰己涼介、マーティン、山岡泰輔…後半戦のカギとなる選手は?【パ・リーグ編】

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2022.7.28(木) 10:01

 首位・ソフトバンクから5位・オリックスまで2.5ゲーム差でひしめく大混戦のパ・リーグ。後半戦も熱い戦いが連日繰り広げられることは間違いない。頂点に上り詰めるためには各球団でキーマンになる選手たちの活躍が不可欠だ。
※記録は7月27日現在

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・今宮健太

※今宮健太(ソフトバンク)
今季成績 79試合出場、打率.296、1本塁打、17打点、1盗塁

 前半戦にチームトップの打率.296をマーク。ファン投票、選手間投票で2017年以来5年ぶりの球宴に選出された。V奪回に向けて今宮の力は必要不可欠だ。身体能力が高く遊撃の守備は球界屈指だが、近年は度重なる故障や打撃不振で精彩を欠いていた。18年以降は4年連続で規定打席に届かず。昨年もパ・リーグ新記録の通算306犠打を達成したが、打率.214は12年からレギュラー定着後でワーストの数字だった。今年は本職が遊撃でメジャー通算108本塁打の実績を持つフレディ・ガルビスが加入。今宮は危機感を感じただろう。ポジション争いを制し、好調の打撃でクリーンアップを任せられることも。後半戦も攻守でチームを引っ張る。

埼玉西武ライオンズ



西武・増田達至

※増田達至(西武)
今季成績 33試合登板、1勝1敗22S4H、防御率1.09

 前半戦で失点した登板は3試合のみ。19試合連続無失点を記録するなど強力救援陣の守護神として試合をきっちり締めている。パ・リーグを代表する守護神として長年活躍してきたが、昨年はプロ入り最少の33試合登板で0勝3敗8セーブ9ホールド。下半身のコンディション不良で1カ月以上戦列を離れるなど苦しんだ。チームも42年ぶりの最下位に低迷。悔しさを晴らすには結果を出すしかない。直球に本来の球威が戻り、得点圏に走者を背負っても失点を許さない。快投を重ねることで自信を取り戻しているように見える。7月13日に新型コロナウイルスの陽性が判明して登録抹消されたのは大きな痛手だが、万全の状態で1日も早く復帰することを願うばかりだ。 

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・辰己涼介

※辰己涼介(楽天)
今季成績 81試合出場、打率.257、7本塁打、21打点

 辰己の課題は打撃に尽きるだろう。俊足と強肩は申し分ない。外野の広い守備範囲で幾度もチームを救い、昨年はゴールデン・グラブ賞を受賞。球団創設17年目で外野手の同賞受賞者第1号となった。自己最多の130試合に出場し初めて規定打席に到達したが、リーグワーストの打率.225は物足りない。自己最多の10本塁打をマークしたパンチ力は魅力だが、磨かなければいけないのは確実性だ。今季は左足負傷で開幕に間に合わなかったが、5月に月間打率.341をマーク。6月12日の巨人戦(楽天生命パーク)では球団史上初の1イニング2本塁打を記録した。お立ち台での個性あふれる話術も人気で、辰己が打つと球場が盛り上がる。後半戦はリードオフマンとして躍動してほしい。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・マーティン

※レオネス・マーティン(ロッテ)
今季成績 57試合出場、打率.161、7本塁打、21打点

 本来ならば打線の中核を担わなければいけない選手だ。来日2年目の2020年は25本塁打、昨年は27本塁打と貴重な長距離砲として活躍してきたが、今年はミスショットが目立ち、ヒットゾーンに打球が飛ばない。開幕から3カ月以上経っても打率1割台と状態が上がらず、7月3日に登録抹消された。得点がリーグワーストの294得点と打線を強化したい現状を考えると、マーティンの復調がチームの命運を大きく左右する。打率.201、14本塁打と確実性を欠くレアードと共に復活が待たれる。外国人の一軍登録可能人数の4人は他の助っ人で埋まっているが、後半戦は井口資仁監督のテコ入れが注目される。

オリックス・バファローズ



オリックス・山岡泰輔

・山岡泰輔(オリックス)
今季成績 16試合登板、6勝5敗1H、防御率1.75

 昨年は25年ぶりのリーグ優勝に輝いたが、山岡は12試合登板で3勝4敗、防御率3.89。6月に右ヒジの関節炎で戦線離脱すると、9月に右ヒジのクリーニング手術を受けた。日本シリーズで救援要員として復帰し、第5戦に登板すると逆転勝利で白星をマークしたが、山岡は先発のマウンドが良く似合う。今季はリーグ2位の防御率1.75と復活。6月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)では108球4安打無失点の快投で4年ぶりの完封勝利を飾った。今年は後半戦も先発ローテーションで稼働し、チームメートと共にリーグ連覇の喜びを味わいたい。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・堀瑞輝

・堀瑞輝(日本ハム)
今季成績 34試合登板、1勝2敗5S10H、防御率4.25

 昨年はリーグトップの39ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したが、今季は6月に痛打を浴びる登板が続いてファームでの再調整を命じられた。救援の屋台骨を支えてきた宮西尚生も状態が上がらず、セットアッパーの左腕2人を欠く苦しい事態に。堀はこの試練からはい上がる。21日に再昇格すると11試合連続無失点と安定した投球を続け、7月上旬から抑えに抜擢された。普段は穏やかな性格だが、マウンドに立つとスイッチが入る。内角を果敢に突き、ピンチの場面に動じない。守護神の資質を十分に備えていると言えるだろう。後半戦もチームを勝利に導くため、左腕を振り続ける。

写真=BBM

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