【前半戦採点】ソフトバンク85点、西武90点、日本ハム25点…パ・リーグ6球団の評価は?

週刊ベースボールONLINE

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2022.7.26(火) 10:01


日本ハム・BIGBOSS

前半戦が終了したペナントレース。果たして各球団は順調に戦うことができたのか。パ・リーグ6球団の現状を100点満点で採点した。
※記録は7月25日現在

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・牧原大成

1位・ソフトバンク 85点

 藤本博史監督が新人監督記録を更新する開幕8連勝から始まり、途中何度か首位を明け渡すことはあっても、決して落ちることはなかった。それも、たくさんにアクシデントに見舞われながらも、だ。今季も苦しめられているのはケガ人。開幕直後にクリーンアップの一角・栗原陵矢を欠くと、その後も上林誠知、7月には開幕から力を発揮していたセットアッパーの又吉克樹、リードオフマンの三森大貴も離脱となった。ケガ人に加えて、重要ポストの不振も目を引いた。無期限二軍調整も味わった森唯斗に、主砲・柳田悠岐も前半戦打率.276と柳田にしては物足りない数字。後半戦に向けては、彼らの巻き返しは不可欠だ。

 それでも、投打にいい意味で期待を裏切ってくれた前半戦首位ターンの立役者たちが。先発陣では開幕先発ローテーション入りを果たした大関友久がチーム2位タイとなる6勝を挙げれば、中継ぎでは育成選手としてNPB復帰後、支配下、開幕一軍、いまやチームに欠かせない存在へと成長した藤井皓哉。攻撃陣ではジョーカーとして、打って良し、守って良しの牧原大成がいる。前半戦終盤に新型コロナ感染者を多数出すなど苦しい戦いを強いられたが、後半戦はもう少し楽に。コロナ離脱者、復調者が見込めれば、2年ぶりの優勝まで突っ走る力は持ち合わせている。

埼玉西武ライオンズ



西武・平良海馬

2位・西武 90点

 粘り強く戦い抜いて首位に浮上した。開幕直後に山川穂高、森友哉が離脱して3月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)から7連敗を喫するなど苦しいスタート。12球団No.1のチーム防御率を誇る安定した投手陣を中心に5月11日時点では18勝18敗1分けの勝率5割としたが、首位・楽天とは8・5ゲーム差をつけられていた。それでも守り勝つ野球で徐々に貯金を増やしていき、7月18日には首位に立った。7月に入り、源田壮亮、増田達至ら主力が新型コロナウイルス感染で離脱したが、戦力に大きな破綻はきたさなかった。前半戦終了直前にリーグトップの登板数を誇る平良海馬がリリーフ失敗を繰り返したのは気がかりだが、豊富な救援陣でカバーしていけるだろう。混戦を極めるパ・リーグだが、3年ぶりのV奪回には強力投手陣を中心に勝ち抜くしかない。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・浅村栄斗

3位・楽天 70点

 投打ががっちりとかみ合った序盤戦は首位を快走。ゴールデンウイーク中には球団新記録となる11連勝をマークするなど絶好調で、貯金は最大18までふくらんだ。しかしその後は打線の勢いがなくなり、苦戦を強いられることに。前半戦終了時点の貯金は2と、ほぼ食い尽くしてしまった。打線にはクリス・ギッテンス、ホセ・マルモレホスという両助っ人がおらず、浅村栄斗の一発頼みというかつての状況に陥っている。新一番の西川遥輝は調子を落とし、新型コロナウイルス感染で離脱というダブルショック。粘り強くつないでいく打線を再構築することが、上位戦線で生き残る絶対条件となりそうだ。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・井上晴哉

4位・ロッテ 70点

 荻野貴司、角中勝也の両ベテランが開幕に間に合わず、中村奨吾、レオネス・マーティン、ブランドン・レアードの調子が上がらず、開幕直後は得点力不足に苦しんだ。それでも、石川歩、佐々木朗希、エンニー・ロメロの先発陣に、東條大樹、タイロン・ゲレーロ、益田直也のブルペン陣が支えて、僅差の試合をモノに。交流戦ではパ・リーグで唯一貯金をつくって、最大9あった借金も完済して貯金2で前半戦を終えた。井上晴哉が故障から復活し、中村奨が勝負強さを発揮。レアードの状態が徐々に上向いているのは後半戦への好材料。マメをつぶした影響で登板を回避している佐々木朗が復帰し、種市篤暉、岩下大輝とケガからの復活を期す両右腕もファームで順調に調整中。2年連続2位に終わった悔しさを胸に秘める今季。悲願の優勝を射程圏内にとらえている。

オリックス・バファローズ



オリックス・杉本裕太郎

5位・オリックス 55点

 開幕直後は打線が湿り、4月に入れば新型コロナの陽性反応者が相次ぎベストメンバーがなかなかそろわず。連勝後に連敗と借金生活が抜け出せなかったが、エース・山本由伸、山岡泰輔の両右腕を筆頭とした先発投手、本田仁海、阿部翔太、黒木優太、近藤大亮の救援陣に、抑えの平野佳寿が奮闘して踏みとどまり、7月に入って徐々に打線が復調。吉田正尚も左太ももの状態が上向き、杉本裕太郎に当たりも戻ってきた。宗佑磨の勝負強さに助っ人のジョー・マッカシーに長打が出始め、三番に定着しつつある中川圭太の奮闘も光り、前半戦最終カードを勝ち越して貯金1でターン。後半戦へ向けて投打ともに形ができつつあるだけに、逆転でのリーグ連覇の可能性も十分だ。

北海道日本ハムファイターズ


6位・日本ハム 25点

 前半戦は5位に9.5ゲーム差の最下位で借金18、混パの借金を丸抱え状態に陥っている。勝敗を見れば期待を大きく下回る結果だが、全員にチャンスを与える「トライアル」では新戦力が台頭し、走塁面のスキルアップなどBIGBOSS野球も着実に浸透。7月は7連勝を含む10勝9敗と今のところ勝ち越している。勢いに乗りかけた矢先、BIGBOSSら首脳陣や選手が新型コロナに大量感染、何よりも痛手は上沢直之と首位打者・松本剛、投打の柱の骨折による離脱だ。捕手とDH以外は固定する方針も、主力離脱で方向転換は避けられない。「ここからを始まりにして、後半を戦えるチーム作りを焦らずゆっくり急ぎながらブレずにやっていく」と言うBIGBOSSがこの難局をどう乗り越えていくか、手腕の見せどころだ。

写真=BBM

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