松田宣浩、田中将大、杉本裕太郎…巻き返し期待される選手たち【パ・リーグ編】

週刊ベースボールONLINE

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2022.7.11(月) 10:01

 パ・リーグは首位のソフトバンクから5位・オリックスまで5.5ゲーム差の間にひしめく混戦だ。新庄剛志監督ことBIGBOSS率いる日本ハムは最下位だが、7月8日から敵地でのソフトバンク3連戦で同一カード3連勝を飾るなど若手主体のチームは、試合を重ねることで成長している。夏場は経験豊かな選手たちの巻き返しが期待される。
※成績は7月10日現在

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・松田宣浩

松田宣浩(ソフトバンク)
※今季成績 29試合出場、打率.178、0本塁打、5打点

 攻守の中心で黄金時代を築いたベテランだが、若手の台頭もありベンチを温める機会が増えている。長年守っていた三塁は牧原大成、周東佑京、野村勇に明け渡す形となり、スタメン出場は6試合のみ。一塁での先発出場が13試合と新たなポジションに挑戦しているが、打撃の状態が上がってこない。気がかりなのは今季78打席で本塁打を1本も打っていないことだ。2015年には自己最多の35本塁打を放つなど、13年から9年連続2ケタ本塁打を記録していたが、今季は松田特有の放物線が描けない。目標とする通算2000安打まであと176安打。本塁打後のパフォーマンスで「熱男~!」の雄叫びを聞きたい。

埼玉西武ライオンズ



西武・今井達也

今井達也(西武)
※今季成績 1試合登板、0勝1敗、防御率4.50

 頼もしい右腕が戻ってきた。今季初登板初先発となった7月7日のオリックス戦(京セラドーム)で6回を4安打3失点。150キロを超える力強い直球を軸に5回まで無失点も、6回に踏ん張り切れず黒星を喫した。ただマウンドで投げられたことが大きな前進だろう。昨年は自己最多の8勝をマークしたが、潜在能力の高さを考えればまだまだ物足りない。高橋光成と共に先発ローテーションの中心として期待された今季だったが、開幕直前に右内転筋の張りで戦線離脱。復帰目前だった4月に左足首捻挫と大きく出遅れる形になった。チームは昨年の最下位から優勝を狙える好位置につけている。今井の活躍が大きくカギを握りそうだ。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・田中将大

田中将大(楽天)
※今季成績 13試合登板、4勝7敗、防御率2.95

 日本球界復帰2年目の今季は5月10日のロッテ戦(楽天生命パーク)で4勝目と順調な滑り出しだったが、ここから白星が遠ざかる。好投しても打線の援護に恵まれない登板が続くと、6月17日のソフトバンク戦(PayPayドーム)は5回までに4本のアーチを浴びて7失点の乱調。その後も復調せず自己ワーストタイの6連敗を喫し、登板間隔を空けるため7月2日に登録抹消された。直球は走っており、打者を押し込んでいる場面が多く見られる。微調整をし、勝負球の制球力が改善されれば白星は自然に増えていくだろう。チームも最大貯金18で首位を快走していた春先から一転、失速気味に。田中将の復調がポイントになりそうだ。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・マーティン

レオネス・マーティン(ロッテ)
※今季成績 57試合出場、打率.161、7本塁打、21打点

 本来なら打線の核にならなければいけない選手だが、開幕から一向に調子が上向かない。2020年に25本塁打、昨年は27本塁打とポイントゲッターとして活躍してきたが、今年は開幕から打率1割台と苦しんだ。打撃不振で5月1日にファーム降格し、同月12日に戻ってきたがその後も快音がなかなか聞かれない。交流戦明けも17打数無安打とスランプが長引き、今月3日に今季2度目の登録抹消となった。本塁打を量産できる数少ない長距離砲だけに、本来の打撃を取り戻して逆転優勝の起爆剤になりたい。

オリックス・バファローズ



オリックス・杉本裕太郎

杉本裕太郎(オリックス)
※今季成績 69試合出場、打率.248、10本塁打、32打点

 プロ6年目の昨季に覚醒した「ラオウ」。自身初の規定打席に到達し、打率.301、32本塁打、83打点と大ブレークし、本塁打王を獲得すると共に25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。今季も「不動の四番」として活躍が期待されたが、3、4月は月間打率.133、1本塁打、6打点。打順は下位に降格し、スタメン落ちも味わった。相手バッテリーのマークが厳しくなり、プロで活躍し続ける難しさを痛感しただろう。だが、交流戦では打率.391で首位打者を獲得するなど6月は打率.282、5本塁打、15打点で月間MVPを獲得。状態は上がってきている。悔しい思いを味わっただけに、夏場は打ちまくりたい。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・宮西尚生

宮西尚生(日本ハム)
※今季成績 20試合登板、0勝2敗1S5H、防御率5.00

 入団1年目の2008年から14年連続50試合以上登板し、NPB最多記録の通算378ホールドをマーク。衰え知らずの鉄腕が今季は試練を迎えている。5月21日の西武戦(札幌ドーム)で史上8人目の通算800試合登板を達成したが、勝負どころで痛打を浴びる場面が目立ち、6月1日に登録抹消された。目標である同じ左腕の岩瀬仁紀が現役時代15年連続50試合登板のNPB記録を樹立。宮西はこの大記録達成が大きなモチベーションになっていた。復調して偉業に並ぶことができるか。

写真=BBM

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