ブレーク必至! 万波中正、高部瑛斗、鈴木将平…「オープン戦絶好調」の若手有望株たち

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2022.3.17(木) 11:01

 阪神のドラフト4位ルーキー・前川右京が3月13日の巨人戦(甲子園)でスタメンデビューを飾り、マルチ安打の活躍を見せた。高卒新人のオープン戦マルチ安打は1974年の掛布雅之氏以来、球団史上48年ぶりの快挙だった。若手選手の台頭はチームにも大きなプラスアルファをもたらす。万波中正、高部瑛斗、鈴木将平……オープン戦絶好調の若手選手たちがプロでぶつかった壁を乗り越え、レギュラー定着を虎視眈々と狙っている。

12球団トップの5本塁打



オープン戦で12球団トップの5本塁打を放っている万波

・万波中正
昨季成績49試合出場、打率.198、5本塁打、13打点、0盗塁
通算成績51試合出場、打率.192、5本塁打、13打点、0盗塁

「レギュラー白紙」を公言している新庄剛志新監督に猛アピールしているのが、プロ4年目の万波だ。3月12日の広島戦(マツダ広島)で1点リードの8回にバックスクリーン左へ、12球団単独トップのオープン戦5号ソロ。3日のヤクルト戦(札幌ドーム)から7試合連続安打で、6日の巨人戦(札幌ドーム)から5試合連続打点と好調を維持していた。横浜高のときから身体能力の高さには定評があった。スイングスピードが速く、外野の強肩も球界屈指のレベルだ。新庄監督の現役時代と重なるプレースタイルで、昨季はファームでも65試合で打率.280、17本塁打と着実に成長している。

 万波は昨年の週刊ベースボールのインタビューで自身の打撃スタイルについて、「もちろん、理想は打率も残せて、ホームランも打てる打者です。プロで3年やってみて、僕の場合、2つが比例している感じがします。打率が下がってきたら、ホームランも少ないし、打率が上がってくると、ホームランも増えていく。今年の春先もファームで打率が上がってくると、同時に大きな当たりも多かった。2年目は打率が下がってもいいから大きい打球を打ちたいと考えたら、両方がよくなかった。だから、どちらかを強く意識することはせずに、基本的には打つ確率を上げていきたいと思っています」と分析している。華のあるプレーで結果を残したい。

打率4割を超えるハイアベレージ



内野安打も多く、3月16日現在、オープン戦で打率.405をマークしている高部

・高部瑛斗
昨季成績33試合出場、打率.145、1本塁打、6打点、4盗塁
通算成績38試合出場、打率.138、1本塁打、6打点、4盗塁

 俊足巧打の外野手はオープン戦で12球団トップの打率4割を超えるハイアベレージで打ち続けている。国士舘大では東都2部リーグ最多記録の通算129安打をマークしたが、プロ入り後は直球、変化球のキレに打席で対応できず苦しんだ。走塁と守備は一軍レベルで、打撃が課題だったが、福浦和也二軍ヘッド兼打撃コーチ(現一軍打撃コーチ)の指導で技術を磨き、昨年はイースタンで打率.327をマーク。28盗塁でタイトルを獲得した。

 リードオフマンとして一軍定着を狙う今年はオープン戦から快音を連発している。同期のドラフト1位は佐々木朗希。覚醒の時期を迎えている怪物に負けられない。2019年12月の入団会見では、ロッテの人気菓子である「コアラのマーチ」の選手オリジナル商品が入団記念に贈呈され、「『コアラのマーチ』のように、愛される選手になりたい」と気の利いたコメントで会場を沸かせた。「足からプレーの幅を広げていく。率が残せて、安打も稼げるリードオフマンとして、試合を動かせる選手になりたい」と誓った思いを、今年は実現する。

同期に負けじと殻を破る



今季はパワーアップを果たし、一番定着が期待される鈴木

・鈴木将平
昨季成績27試合出場、打率.158、0本塁打、0打点、0盗塁
通算成績89試合出場、打率.191、1本塁打、11打点、1盗塁

 昨年は42年ぶりに最下位に低迷した西武。リーグ5位の521得点とかつて「山賊打線」と称された破壊力が影を潜めた。指名打者と外野で起用された栗山巧を除き、外野手で規定打席に到達した選手がいなかったという事実は、どの選手にもチャンスがあることを意味する。その中で状態の良さをアピールしているのが鈴木将平だ。3月16日現在、オープン戦で打率.343のハイアベレージで一番に定着している。

 高卒2年目にイースタン・リーグで26盗塁をマーク。野球センスは尊敬する秋山翔吾(レッズ)も一目置くほどだが、なかなか殻が破れない。ファームでは格の違いを見せて昨季もイースタンで54試合に出場して打率.333をマークしたが、一軍では同学年のルーキー・若林楽人、2年目の岸潤一郎が頭角を現したのとは対照的に結果を残せなかった。期する思いがあったのだろう。昨オフは秋山翔吾と行っていた自主トレから独立。パーソナルトレーナーをつけて自分を追い込んだ。同学年を見渡すと、阪神・佐藤輝明、DeNA・牧秀悟が新人で活躍を見せた。鈴木もプロ6年目の今季は努力を結実させたい。

写真=BBM

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