日本ハムは3戦で判断不可能!? パ・リーグ6球団 開幕戦で見えた「課題と光明」は?

週刊ベースボールONLINE

  • ニュース

2022.3.29(火) 11:01

3月25日からプロ野球が開幕して各球団は開幕カードを終えた。わずか2、3試合だが、プラスポイント、マイナスポイントの両面があらわになっている。開幕カードで見えた、パ・リーグ6球団の「課題と光明」とは――。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・アルカンタラ

 ソフトバンクの前に開幕3連敗の船出となったBIGBOSS率いる日本ハム。「真剣勝負は札幌から」という指揮官の宣言どおり、シーズン通しての戦い方とは異なるであろうこの3戦で判断するのは難しいが、野手全員をスタメン起用させた中で、次代の主砲候補、清宮幸太郎と万波中正が開幕カードから本塁打を放ったことは光明だった。新外国人のアルカンタラも2本塁打とチームの課題である長打で結果を残したのは大きい。一方の投手陣は15人を登板させたが、本来の起用法ではなく今後の継投パターンは見えなかった。先発、リリーフとも実績ある投手が多く、適性に合った持ち場で登板していれば3連敗はなかった可能性も高い。開幕カードでの“経験”がどう生きてくるのか、注目だ。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・又吉克樹

 日本ハム相手に開幕3連勝したものの、攻撃陣はまだまだここから。個々に調子のいい選手はいるものの、全体で『攻める野球』を体現してもらいたい。だた、いつ爆発してもおかしくないのが打線だ。そうなると、やはり気になるところは投手陣。ここ数年、与四死球の多さがチームを苦しめているが、開幕3連戦でも与四球は13を数え、これはリーグワースト2位。特に第3戦は連続四球で逆転を許しただけに、今後に向けて改善は必須だ。その一方で、勝利の方程式には新たな可能性が見えた。又吉克樹の加入により選手起用の幅が増えると、3戦目では開幕戦から2連投の守護神・森唯斗を休ませ、9回にセットアッパーのL.モイネロを投入。状態を見ながら無理な連投を回避できれば、リリーフ陣の盤石さを取り戻せるに違いない。

オリックス・バファローズ



オリックス・小木田敦也

 西武との開幕戦で昨季3戦3敗の難敵・高橋光成から勝利。エース・山本由伸の健在ぶりと、宗佑磨、吉田正尚の適時打と投打がかみあった。ただ、2戦目から暗転。特に3回までに6点のリードを守れなかった第3戦だ。先発の山崎颯一郎が6回に2点を失い、なお一死二塁の場面で降板すると、二番手・比嘉幹貴が山川穂高に2ランを浴び、7回は山岡泰輔が無失点も8回に村西良太が不運な打球結果もあったが先頭打者に四球を与えてからの2失点。昨季チーム最多登板の富山凌雅や吉田凌がファームで調整、山田修義が新型コロナ濃厚接触者疑いのため登録抹消と苦しいブルペン事情を露呈した。2戦目は新人・小木田敦也、新助っ人・ビドルが1回無失点投球を見せるなど明るい材料もあるが、救援陣の整備が急務だ。

埼玉西武ライオンズ



第3戦の8回、逆転して盛り上がる西武ベンチ

 開幕カードで昨年の覇者・オリックスを相手に勝ち越しと西武は上々のスタートを切った。3月25日の開幕戦は山本由伸の前に8回3安打無失点に抑えられ0対6と完敗したが、ある意味これは想定内。翌日からの戦いに光明が見えた。第2戦はドラフト1位左腕・隅田知一郎が7回1安打無失点の好投で5対0と快勝。さらに、第3戦だ。先発の渡邊勇太朗が3回6失点と乱れたが、打線が中盤以降に追い上げて8回、森友哉の適時二塁打で7対6と逆転を遂げた。特に6回の攻撃が見事。先頭の九番・源田壮亮が四球を選ぶと、一番・鈴木将平が右前打でつなぎチャンスを拡大し、さらに二番・オグレディの適時二塁打、四番・山川穂高の2ランなどで4点を奪った。「下からチャンスをつくって、クリーンアップにつなげる」という辻発彦監督の構想がハマったと言える。中継ぎ陣も4回以降は1安打無失点。リードを許しても、中継ぎが踏ん張って打線が追い上げる。攻撃陣に反撃力がついた今季はひと味違う。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・高部瑛斗

 楽天との開幕戦は5回まで無安打。相手先発・則本昂大を攻略できずにいたが、6回に一死から平沢大河が四球で出塁すると、高部瑛斗がチーム初安打となる三塁へのセーフティーバントでつなぎ、マーティンの死球で満塁に。最初の好機で中村奨吾、レアードの連続適時打が飛び出し、流れを呼び込んだ。小技を絡めてワンチャンスをモノにする試合巧者ぶりは健在。ただ、27日の第3戦は、平沢大河が5、8回と二度の犠打失敗。延長10回も無死一塁の勝ち越し機で岡大海が犠打を投前に転がすも二塁封殺と、走者を進められなかった。細かな野球が売りのチームだけに、僅差の試合では特に犠打は、きっちりと決めたいところ。小技が決まるか否かは、試合の流れを左右する。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・松井裕樹

 勝ち継投に暗雲が漂ったのは3月27日のロッテ戦だった。酒居知史が右太もも筋損傷、そして台湾への一時帰国もあり調整が遅れた宋家豪が登録を外れた。この試合では3対1でリードした7回に登板したブセニッツが無失点に抑えたが、8回の安楽智大が誤算。2本の長打で1点差とされると、山口航輝に3ランを浴びて逆転を許した。クローザーの松井裕樹はシーズン初登板で同点の10、11回に回またぎを強いられた。それでも左腕の弓削隼人がリリーフに回り、新人・西垣雅矢も開幕戦で上々のデビューを飾っている。当面はカバーし合いながらやりくりするしかない。

写真=BBM

記事提供:

週刊ベースボールONLINE