開幕7連勝のソフトバンクはあえて流動的!? パ・リーグ6球団「二番打者事情」は?

週刊ベースボールONLINE

  • ニュース

2022.4.2(土) 11:01

強打を誇る打者を置くのか、それとも小技に長ける打者を置くのか。そのチームの攻撃法が色濃く映し出される二番打者。まだ開幕して間もないが、各球団は二番にどのようなタイプの打者が座っているのか。パ・リーグ6球団の「二番打者事情」は――。
※記録は4月1日現在

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・今宮健太

 あえての流動的。開幕から4月1日現在では、今宮健太と佐藤直樹が併用されている。今宮に関しては、小技も使える、ある意味では二番にぴったりのバッター。ただ、開幕戦はその期待されていた犠打を失敗し、チャンスでも打てずに悔しさを味わった。遊撃もレギュラーも確約されていない今季。開幕2戦目、打順を八番に下げての3安打は、今季に懸ける背番号6の強い気持ちの表れだろう。一方の佐藤直樹は、足という最大の武器を持つ。打撃面こそまだまだ荒削りな部分は多いが、ひとたび塁に出れば相手バッテリーとしても放ってはおけない存在だ。オープン戦では要所で快音も聞かれていただけに、早く自分の打撃が見せていきたい。一番・三森大貴が好調なだけに、クリーンアップへとチャンスをつなぐ重要な役割。今後も個々の調子を見極め、いろいろな選手が起用されそうだ。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・松本剛

 開幕から7試合で淺間大基、王柏融、近藤健介、松本剛(2試合)、渡邉諒、郡拓也の6人が二番を務めている。二番だけでなく、ほかの打順も流動的な日替わり打線。全試合でスタメンが異なる開幕後のオーダーを見ると、「四番は俊足選手、最強打者は六番」というBIGBOSSの持論にも多少の変化が出てきたようだ。BIGBOSS流の「二番打者像」はまだおぼろげながらも、バントなど小技を使うタイプより、長打力もある攻撃的な強打者を置く傾向が見える。今季初勝利となった3月31日の西武戦(札幌ドーム)では、二番・松本剛が2度の得点機に適時打を放ち4打数3安打2打点と、ポイントゲッターとして勝利に貢献した。二番が日替わり打線のカギになりそうだ。

オリックス・バファローズ



オリックス・宗佑磨

 果敢にバットを振って好機を演出。昨季のリーグ優勝の立役者の1人である宗佑磨が、今季も西武との開幕戦(ベルーナ)は二番スタメンで名を連ねた。チャンスメーカーとはいえ、勝負強さも光る背番号6は、開幕戦でも先制適時打をマーク。開幕3戦目と、楽天との2カード目の初戦(京セラドーム)では五番に座るも、3月30日からは再び二番に。なかなか安打が出さなかったが、果敢にスイングする姿勢を貫き、31日には3安打の猛打賞を記録した。一番・福田周平とともに、チャンスメークして吉田正尚、杉本裕太郎の中軸へ。また下位打線がつくった好機で決定打を放つ。状況に応じた役割をこなすことで、打線が厚みを増していく。

埼玉西武ライオンズ



西武・オグレディ

 攻撃的な二番が打線に活気を与えている。MLBパドレスから加入した新外国人のオグレディ。左の好打者が開幕から二番に座っているが、ここまで打率.???をマーク。タイミングをしっかりと計って高い確率でボールをコンタクト。広角にライナー性の打球を飛ばす技術は見事だ。今季、辻発彦監督は下位でチャンスをつくり、上位で走者をかえす切れ目のない打線を構想。そのために九番には源田壮亮を入れているが、二番のオグレディはポイントゲッターの役割も担う。3月27日のオリックス戦(ベルーナ)で来日初打点をマークした際には「ゲンダ(源田)とスズキ(鈴木将平)がつくってくれたチャンスをしっかりと生かすことができたことが何よりうれしいよ」とコメント。何よりも“フォア・ザ・チーム”の精神を持っていることが頼もしい。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・マーティン

 二番の強攻で一気に好機拡大を狙う。開幕戦で二番に据えたマーティンが4試合無安打と調子が上向かず、5試合目に初安打。結果が出ずとも二番に座るだけで、その存在は相手バッテリーにとって脅威となったが、4月1日の西武戦(ZOZOマリン)からテコ入れ。藤原恭大を二番に入れた。ただ、狙いはどちらも同じはず。ともに一発も秘めるとあって、スタンドまで打球を運べば流れを引き寄せ、外野の間を破る鋭い打球を放てば、一塁走者の長駆生還も可能。あとを打つ中村奨吾、レアードにつながり大量点の口火を切っていく。開幕からなかなかエンジンがかからない打線だが、まずは二番が機能することが不可欠。二番打者が得点力を左右する。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・鈴木大地

 開幕カードこそ山崎剛だったが、2カード目からは昨季同様、鈴木大地が二番に座る。今季はここまで6試合で打率.125、出塁率.192と本領発揮には至っていない。今季から新たに加入し、トップバッターの役割を担っている西川遥輝がチーム2位の出塁率.370をマークしているだけに、二番とのコンビネーションが得点力に直結しそうだ。犠打を求められているわけではないが、数字に表れない進塁打も不可欠になる。四番・島内宏明が絶好調なだけに、得点圏に走者を進めるつなぎ役の役割を全うしたいところだ。

写真=BBM

記事提供:

週刊ベースボールONLINE