“三番柳田”が不振でもソフトバンクは7連勝! パ・リーグ6球団 「三番打者事情」は?

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2022.4.5(火) 11:02

クリーンアップの一角を占める三番打者。走者をかえすポイントゲッター、四番につなぐ役割と打線の中でも重要なポジションだ。開幕から3カードが経過したペナントレースだが、果たして各球団、ここにどのような打者を配置しているのか。パ・リーグ6球団の「三打者事情」を見ていく。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・柳田悠岐

 五番・栗原陵矢の故障離脱というアクシデントがあったものの、藤本博史監督は就任当初からクリーンアップを固定する方針を掲げる。三番を務めるのは、もちろんこの男! 自らも同打順に居心地の良さを感じている柳田悠岐だ。ただ、不動の定位置に収まったものの、開幕からの打撃は本来の姿からはほど遠い。ここまで打率はまさかの1割台(.179)。毎年スロースターターな柳田ゆえ、過度な心配は不要だと思うが……。4月1日の楽天戦(楽天生命パーク)ではある意味代名詞とも言える、体勢を崩されながらの“変態打ち”で今季1号をマーク。主砲がここから調子を上げてくれば、開幕から7連勝中のチームはさらに勢いづく。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・浅村栄斗

 ここまで6試合で打率.240と、決して本調子ではない浅村栄斗。それでも3月30日のオリックス戦(京セラドーム)では2年ぶりとなる4安打の大活躍。「ラッキーなヒットも多かったけど、積極的に打ちにいったのでよかった」と納得顔を見せた。春季キャンプ直前に左肩の違和感で二軍スタートとなるなど、波乱含みのスタートとなった。それでも3月に入り一軍合流を果たし、開幕に間に合わせた。四番の島内宏明が好調なだけに、三番に座る浅村が四球も含めた出塁を意識すればチームの得点力アップにもつながるはずだ。

オリックス・バファローズ



オリックス・紅林弘太郎

 2年連続首位打者の吉田正尚が今季も開幕から三番に名を連ねた。西武との開幕戦(ベルーナ)で適時打を放つなど幸先の良いスタート。今季も四番・杉本裕太郎との『三・四番コンビ』が得点源としてオーダーを組んだ。が、開幕2戦目から5連敗を喫すると、4月1日に打線をテコ入れ。三番に紅林弘太郎が入り、四番・吉田正、五番・杉本の新オーダーに。とらえた打球が野手の正面を突くなどもあり、ともに打率こそ低調も徐々に快音が聞かれ始め、打線変更の日本ハム3連戦(京セラドーム)は3連勝。昨季、吉田正の故障離脱中にも三番を務めた紅林が、代役ではなく堂々と三番に座れば、打線に厚みが増すのは間違いない。いかに走者を置いて吉田正、杉本に回すかがポイントだ。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・中村奨吾

 今季も主将・中村奨吾が開幕から三番に座った。2020年までは、二番や六番に座って打線の潤滑油となるなど、あらゆる打順をこなせる背番号8。「打順が何番ということよりも、後ろにつなぐこと」と昨季、口にしており果たす役割は変わらない。右方向への軽打に、スタンドまで運べる長打力も秘め、状況に応じた打撃はお手の物。「シーズン中に(打順が)変わることが多かったですが、そこで分かったことは『自分の打席で自分の打撃をしっかりやっていくこと』の大切さ。それができるからこそチームに求められている役割をこなせる。その結果、打順も固定してもらえるんだ、と思うんです」と昨季に語っていた。4月3日に新型コロナの陽性判定を受け、同日から隔離療養中だけに、主将の早期復帰が待たれる。

埼玉西武ライオンズ



西武・森友哉

 開幕戦では森友哉が三番に入り、翌日からの3試合は中村剛也、そして森をはさみ、3月31日からの3試合は外崎修汰が三番に入った。だが、開幕5試合で四番・山川穂高が離脱し、4月3日には右手人さし指の基節骨骨折により森が登録抹消、さらに外崎の不振もあって3日のロッテ戦(ZOZOマリン)では源田壮亮が三番に。三番に定着する打者がなかなか現れないのが現状だ。ここまで9試合を消化した時点で三番打者のチーム打撃成績も打率.129、0本塁打、2打点と低調。山川不在の今、三番をしっかりと任せられる選手が出てこなければ得点力は上がらないだろう。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・近藤健介

 3カード終了時点で、三番には近藤健介が最多の4度入っている。そのほかは、今川優馬、松本剛、アルカンタラ、石井一成、淺間大基の5選手が1度ずつ。開幕から一度も同じオーダーがない日替わり打線の中でも、クリーンアップの三番は、大黒柱・近藤で固まりつつある。三番での成績は14打数4安打2打点、打率.286。3月31日の西武戦(札幌ドーム)では、3回に二死二塁から右前適時打、5回は併殺打に倒れたものの、7回に無死満塁からダメ押しの犠飛を放った。横浜高校の後輩・淺間にもアドバイスを送り、その淺間が先制2ランを放つなど精神的支柱でもある。9試合で平均2.1得点となかなかつながらない打線で、球界屈指の好打者の果たす役割は大きい。

写真=BBM

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