BIGBOSSの下で清宮幸太郎は真の四番になれるか!? パ・リーグ6球団 「四番事情」は?

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2022.4.12(火) 11:02

試合を決める一打を放つ四番打者。打線の中心に座り、チームをけん引する役割を担っていくが、彼らの出来がペナントの行方を左右すると言っても過言ではない。まだ開幕から5カード目を終えた時点だが、果たして各球団、四番打者は健在か。パ・リーグ6球団の「四番事情」を見ていく。
※記録は4月11日現在

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・清宮幸太郎

 昨季は入団以来初めて一軍出場なしに終わったが、今季はBIGBOSS体制下で積極的に四番起用されているのが、5年目の清宮幸太郎だ。四番でチーム最多の7試合に出場し、24打数4安打、打率.167ながら2本塁打。4月6日のロッテ戦(札幌ドーム)では特大アーチを放った。本拠地での四番弾は自身初。前日5日の同戦での悔しさがバネになった。7回に一死満塁で代打出場し3ボールから「打て」のサインが出た真ん中の速球を見逃したあと、捕邪飛に。「昨日の分です」と悔しさを晴らす汚名返上弾となった。持ち味の長打力は発揮しつつあるが、四番で10三振と好不調の波も激しい。真の四番になるには課題も多い若き主砲だが、実戦の起用で育成していく方針のようだ。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・Y.グラシアル

 藤本博史監督は就任直後から、クリーンアップに関しては選手を名指しして固定する方針を示していた。四番を任せるのはY.グラシアルだ。2018年に入団して以降、勝負強い打撃でチームを支えてきた助っ人は、練習熱心な姿勢も高い評価を受けている。昨季はシーズン序盤に右手を負傷。戦力になれなかっただけに、グラシアル自身、今季に向けての意気込みは強い。ただ、思いとは裏腹に開幕からなかなか調子が上がらず、4月11日現在、15打席無安打中。それでも、「そのうち一本出れば、打ち始めますよ。信頼してるんで、四番から外すことはありません。そこは辛抱強くいきます」と指揮官。何があっても信頼は揺るがない。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・レアード

 開幕から2カードはレアードが四番に座ったが、得点力が上向かず。二番を打っていたマーティンの調子が上がらない中で、二番に藤原恭大を据え、四番にマーティンを入れるなどテコ入れ。さらに、4月3日、5日には強打が武器の捕手・佐藤都志也を四番で起用するなど、固定には至っていない。ただ、4月6日からは再びレアードが四番に座り、後ろにマーティン、佐藤都を置いたのは、一番・高部瑛斗、二番・藤原が機動力を駆使して好機をつくるからこそだろう。チーム盗塁数は13試合で早くも20。足を絡めて走者を三塁まで進めれば、犠飛でも十分だ。むろん、本塁打ならチームは一気に勢いづく。4月9日のオリックス戦(ZOZOマリン)では山本由伸からNPB通算200本塁を放った主砲が打点を稼ぐことで、チーム盗塁数の脅威は増していく。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・島内宏明

 開幕から四番打者としての仕事を続けているのが島内宏明だ。12安打は西川遥輝と並んでチームトップタイ、9打点はトップと、今季も存在感を示す。ただ、本人は「“四番を外してほしい”という気持ちは強いです」と首脳陣に逆アピール(?)。真顔で「九番を打ちたい」とも言う不思議なキャラクターでファンを楽しませている。新助っ人のうちギッテンスがデビュー戦で負傷離脱となり、島内にはさらなるプレッシャーが掛かりそうだが、軽快な「島内節」が飛び出しているうちは心配ないはず。昨季の打点王が、ほかの打撃タイトル獲得へ歩を進める。

オリックス・バファローズ



オリックス・杉本裕太郎

 昨年5月から四番に定着し、32本塁打を放ってタイトルも獲得した杉本裕太郎が今季も開幕四番に座った。ただ、鋭い打球が野手の正面を突くなど、なかなか結果が出ず。初安打は3試合目の3月27日で、初本塁打は10試合目の4月5日と苦しんでいる。四番の座も、4月1~3日の日本ハム戦(京セラドーム)で吉田正尚に譲って五番に。4月5日から再び四番に座ったが、9日まで5試合で1安打のみと快音が聞かれず、10日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではスタメン落ち。9回に代打で登場も、3球三振に倒れた。とはいえ、昨季も開幕直後は率が上がらず5月に入ってから調子が上向いたもの。同時にチームも順位を上げていってリーグ優勝を果たした。それだけに、背番号99の奮起は欠かせない。三番・吉田正との両主砲が、ポイントゲッターとなることが、チームの勝利に直結する。

埼玉西武ライオンズ



西武・山川穂高

 開幕から5試合で打率.444、2本塁打、9打点。得点圏打率も.750と勝負強さを取り戻した四番・山川穂高だったが、3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)で右足太もも裏の軽度の肉離れで4月1日に登録抹消。代わりに四番には森友哉(1試合)、ジャンセン(1試合)、中村剛也(5試合)、外崎修汰(2試合)が座ったが、4人の四番での打撃成績の合計は37打数3安打、0本塁打、0打点、打率.081と惨憺たる結果に終わっている。3日に森が右手指骨折のために戦列を離れたことも重なり、山川不在以降、チームは7連敗と苦境に陥った。山川復帰まではもうしばらく時間がかかるだろう。代役四番が頑張るしかない。

写真=BBM

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