西川遥輝、又吉克樹と移籍選手が本領発揮! パ・リーグ6球団 「開幕1カ月」のMVPは?

週刊ベースボールONLINE

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2022.4.30(土) 11:01

開幕から1カ月が経過したプロ野球。パ・リーグ6球団のチーム状況はそれぞれだが、果たして各球団で最もチームの勝利に貢献している選手は誰か。開幕1カ月時点のMVPを選出した。
記録は4月29日現在

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・西川遥輝

 首位を走る楽天のMVPは、この「背番号6」で異論はないはずだ。ここまで26安打、4本塁打は浅村栄斗と並ぶチームトップタイ。7盗塁も山崎剛と並ぶ同トップタイの数字だ。21四球は15の浅村を上回り、出塁率.471はもちろん単独トップだ。一番打者ながら16打点と、チャンスメークのみならず、ポイントゲッターの役割も演じている。昨オフに日本ハムをノンテンダーFAとなり、新たに楽天と契約を結び、年俸2億4000万円から8500万円へ大幅ダウン(金額は推定)。入団会見で「すべての面でキャリアハイを目指す」と宣言した西川はここまで、有言実行と呼べる働きを見せている。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・又吉克樹

 ここまで5試合で負けなし3勝、防御率も0.95と安定感を見せるエース・千賀滉大、打率.303、得点圏打率でもチームトップの.321をマークし、一番打者にハマりつつある三森大貴。開幕前に育成から支配下に昇格し、勝負どころでの登板も増える藤井皓也と、MVP候補が多数いる中、プレー+αで存在感を見せるのが又吉克樹だ。チーム方針で3連投こそないものの、ここまで12試合登板と開幕からフル回転だ。「便利屋」=何でもできる、を移籍先でも体現する。今季も守護神・森唯斗が不調で無期限調整と一軍を空ける中、「困ったときの選択肢に挙がるように」と語る右腕の存在は頼もしいことこの上ない。また、ソフトバンクでも盛んな“広報活動”で、ファンからの人気も高い。SNSにチームメートを多く載せるのは、「写真1枚で喜んでくれる人がいるんだったら、すごくいいことだなと思って」。自分よりも周りに目が行く視野の広さは、右腕の人間性を表している。4月26日の西武戦(PayPayドーム)で通算150ホールドを達成したが、これからもチームのため、ファンのため、どんなときも、何があっても、全力で腕を振る。

埼玉西武ライオンズ



西武・山川穂高

 右太もも裏を負傷して3月30日の日本ハム戦(札幌ドーム)を欠場、翌4月1日に登録抹消となった山川穂高。18日まで二軍生活を送って14試合に欠場したが、ここまでの働きぶりはMVPに値する。離脱するまでの5試合で打率.444、4本塁打、9打点と打ちまくり、チームは4勝1敗。さらに復帰後の8試合で打率.300、4本塁打、10打点をマークし、チームは6勝3敗。山川が試合に出場しているときは10勝4敗と大きく勝ち越しているのだ。4月27日、28日のソフトバンク戦(PayPsyドーム)では2試合連続で初回に先制3ランを放つなど、四番の働きを見せて勝利に貢献した。ホームランキング争いでトップに立ち、本塁打率は驚異の6.00。山川不在の間に7連敗と苦しんだチームは、借金1まで盛り返している。

オリックス・バファローズ



オリックス・ビドル

 助っ人左腕がフル稼働している。今季から加入したビドルが、早くも9ホールドをマーク。ここまで14試合に登板して防御率0.64と安定した投球でチームに勢いを与えているのは、救援登板ながら3勝も挙げていることが物語る。調整遅れや新型コロナ陽性反応で救援投手が離脱する中で、開幕からセットアッパーに君臨して抑えの平野佳寿へバトンをつなぎ、欠かせぬ存在に。今季は延長4試合、すべて勝利しているのは助っ人左腕の奮闘ぶりもある。上位を追走するためには僅差の試合を拾うことが欠かせないだけに、シーズンを通してブルペンを支えたい。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・高部瑛斗

 昨季の盗塁王・荻野貴司が出遅れる中、代わってリードオフマンを務める高部瑛斗がすっかり一番打者に定着した。オープン戦で首位打者となった巧打、さらに意表を突くセーフティーバントと、出塁を目指し、塁に出れば果敢にスタートを切って6盗塁を成功させている。打率こそ.252ながら、50メートル走5秒8の俊足は大きな武器。得点力不足に悩むチームだが、足で好機をつくる男の奮闘が打線を勢いづけていくはず。3年目の飛躍へ。シーズン完走で“新リードオフマン”の誕生を印象付ける。

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・松本剛

 開幕1カ月時点でのチームMVPは、打率.400をマークして首位打者に立つ松本剛で決まりだ。開幕四番に抜てきされると二番、三番などさまざまな打順でコンスタントに安打を量産し、22試合で無安打は4試合のみ。得点圏打率.583もリーグトップの勝負強さを誇る。さらに、昨季までで通算15個だった盗塁数はわずか1カ月でキャリアハイの10個とこれもリーグトップ。「失敗を恐れるな」と背中を押すBIGBOSSの精神的後押しが、プロ11年目の大ブレークを生んだ要因にもなっている。守備の際、フェンスに激突して痛めた右ヒザ痛の影響で2試合欠場したが復帰。同期の選手会長・近藤健介とともにチームをけん引しシーズン最後まで完走したい。

写真=BBM

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