万波中正、滝澤夏央、柳町達…パ・リーグ6球団「成長度No.1」の若手は?

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2022.5.28(土) 11:01

開幕してから約2カ月以上が経過したパ・リーグ。現在は交流戦の真っ最中だが、果たして開幕前の期待以上に戦力となっている若手はいるのか。パ・リーグ6球団で「成長度No.1」の若手選手をピックアップする。
※記録は5月27日現在

北海道日本ハムファイターズ



日本ハム・万波中正

 若手を積極的に起用するBIGBOSS体制下で、最も成長著しいのは4年目の万波中正だ。今季は開幕から一軍に定着し、すでにキャリアハイの8本塁打、23打点。打率こそ2割台前半だが、主に五番に固定され始めた5月10日以降は54打数17安打、打率.315と中軸として存在感を示している。5月18日のオリックス戦(ほっと神戸)では自身初の1試合2ホーマー。超特大弾を連発し、持ち前の飛距離にも磨きがかかった。5月26日のヤクルト戦(神宮)では、2点ビハインドで迎えた9回、防御率0.00の守護神・マクガフの初球をとらえ左翼席へソロを放つと、延長10回にも代わった木澤尚文から技ありの適時二塁打で貴重な追加点。チームに欠かせぬ戦力に成長を遂げている。

千葉ロッテマリーンズ



ロッテ・高部瑛斗

 昨季の最多安打者で盗塁王の荻野貴司の調整遅れを見事にカバーしたのが3年目の高部瑛斗だ。オープン戦で快音を連発して首位者に輝くなど猛アピールで開幕・一番を勝ち取ると、以降ここまで全49試合で一番に名を連ねている。荻野が一軍登録された5月27日の阪神との交流戦(ZOZOマリン)でも、一番は不動。荻野が二番に入り、打線に厚みが生まれている。俊足も武器で14盗塁。幕張の新・韋駄天となるべく、安打&盗塁量産でシーズン完走へ。次代のリードオフマン誕生は、チームの未来を明るくしている。

埼玉西武ライオンズ



西武・滝澤夏央

 育成ドラフト2位で入団した高卒新人が遊撃で躍動している。5月13日に支配下昇格した滝澤夏央は同日に一軍昇格。さらに即座に楽天戦(ベルーナ)でスタメン出場するとプロ初安打をマーク。その後も遊撃の座を譲らずにラインアップに名を連ね続け、ケガで離脱した正遊撃手・源田壮亮の穴を埋めている。特に評価が高いのは守備だ。黒田哲史内野守備・走塁コーチは「彼は野球の感性がいいですね」という。さらに「守備に就いても(打球に対して)してほしい動きをしてくれたり、周りがよく見えています。1年目とは思えないくらいです。そして、一歩目が素晴らしい。打球に対する反応が良いから、ああいう守備ができるんだろうなと思います」。まだ、練習を積んで成長しなければいけない点もあるが、ここまで合格点以上の働きを見せている。

東北楽天ゴールデンイーグルス



楽天・辰己涼介

 昨季、自身初となるゴールデン・グラブ賞に輝いたように、広い守備範囲と強肩には定評がある辰己涼介。その一方で打撃が課題と言われてきた。実際に4月終了時点では打率2割台前半と低迷。それでも5月に入ると一転して快音が聞かれ始め、10試合連続安打をマークするなど巻き返しの様相だ。交流戦では地元に凱旋し、5月25日の阪神では甲子園で勝ち越しのソロ本塁打を放ち、「『これが浜風』って感じですかね」とコメントした。出塁率アップにより盗塁数も急増中。攻守走すべてで力を発揮する。

福岡ソフトバンクホークス



ソフトバンク・柳町達

 12球団屈指の選手層とあって、なかなか主力、ベテランを脅かす若手が出てきていないものの、栗原陵矢の故障離脱によりチャンスをつかんだのが、3年目の柳町達だ。熾烈な外野争いから後退し開幕は二軍。しかし、二軍戦7試合で22打数11安打と打ちまくり、栗原に代わって一軍昇格すると、4月23日の日本ハム戦(札幌ドーム)からは12試合連続安打も記録。「1試合1試合、アピールし続けないといけない」という必死な思いでチームに貢献した。その中で、見逃し三振が多いといった課題にもしっかりと向き合い、真面目でストイックな姿勢が柳町の成長を裏付けている。また、投手陣では4年目の杉山一樹、支配下2年目の大関友久が先発として奮投中。特に大関は5月7日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初完封を果たすなど結果も残している。彼らがしっかりと一軍に食らいつくことで、チームにいい刺激を与えていく。

オリックス・バファローズ



オリックス・本田仁海

 トミー・ジョン手術を乗り越え、マウンドで躍動している。2017年秋のドラフトで4位指名され、星槎国際湘南高から入団した本田仁海だが、プロ1年目の18年9月に右ヒジにメスを入れ、一時は育成選手契約に。それでも懸命にリハビリに励んで昨季、支配下に復帰してプロ初登板初先発も経験。今季は開幕一軍を勝ち取り、中継ぎとして腕を振って自己最速タイの158キロをマーク。5月8日の楽天戦(京セラドーム)でプロ初ホールド、同15日のロッテ戦(京セラドーム)で初セーブ、同17日の日本ハム戦(ほっと神戸)で初勝利を挙げた。3つの“プロ初”は、僅差の試合で好救援したからこそ。頼れる右腕がブルペンに加わっている。

写真=BBM

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