
◆パ・リーグ ロッテ1―5楽天(17日・ZOZO)
楽天のYG安田捕手(26)が初の4番起用でマルチ安打をマークした。
自然と笑みがこぼれた。夏以降に打撃で結果を残し、初の4番で先発。「うれしかったですね」。喜びを感じつつも、試合ではこれまでと変わらずに臨めた。2回は四球で出塁し、4回はたたきつけた当たりで内野安打。7回先頭では右前安打を放った。「いつも通りやれた。ラッキーヒットですけど」と、はにかんだ。
強打の捕手として期待を受けてきたが、昨季は1軍出場なし。不退転の覚悟を込めて臨んだ5年目の今季もシーズン序盤はベンチスタートや2軍での日々だった。それでも7月に打率3割7分8厘、2本塁打、5打点の成績を残すと、一塁での先発を中心に出場機会を一気に増やした。ここまで58試合に出場して打率2割9分8厘、6本塁打、27打点。大器がついに開花しつつある。
吉井監督は4番で起用した意図を説明。「バッティングコーチが1回、4番に入った時にどういうバッティングするのか見たいと、言っていたんで、ちょっと試してみました」と語る。一塁でのスタメン出場が続く中、大役も担ったYG安田。指揮官は「守備でも頑張ってくれてるんで、もうちょっと余裕が出たら(4番でも)やってくれると思います。いい打球を打ってましたもんね」とさらなる飛躍に期待を込めた。
背番号55を背負い、松井秀喜氏への敬意から「ユウマゴジラ安田」との意味を込めて登録名を今季からYG安田に変更したスラッガー。遠回りした分だけ、打球は力強くなった。そのバットがチームの未来を明るく照らし始めている。